アプリ開発を通してデザインの力に着目。
UI/UXデザイナーとして新たな道を切り開く

観光学部観光学科4年次 飯倉 大渡さん

2022/04/12

立教生のキャンパスライフ

OVERVIEW

複雑な機能を搭載せず、紙の手帳のような使いやすさにこだわったスケジュール管理アプリ『LooSche』。「ルーズに予定を管理できる」という一風変わったコンセプトが多くのユーザーから支持を集め、1.5万ダウンロード※1を突破した。開発者の飯倉大渡さんは、立教大学で観光学を学ぶ傍ら、アプリ開発者兼UI/UX※2デザイナーとして精力的に活動している。

※1 1.5万ダウンロード:App Store 2021年11月現在。

※2 UI/UX:UI(User Interface)は、ユーザーと商品やサービスとをつなぐ「顧客接点」。デザインやレイアウトだけではなく、操作性や機能性なども含まれる。UX(User Experience)は、ユーザーが商品やサービスを通して得られるすべての「顧客体験」を指す。

スケジュール管理アプリ『LooSche』。開発のきっかけはデジタルネイティブの友人が紙の手帳を使っていたこと、と飯倉さん

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「もともと小学校時代から起業願望があり、大学2年次で本格的に起業計画を練り始めました。将来性や個人的な興味からSNSに方向性を定め、IT企業の社長やエンジニアの方々と交流しながら情報を収集。独学で3つのSNSを開発したのですが、運営資金の面などで壁にぶつかったのです」

そこからSNSよりコストがかからないアプリの開発に専念することを決意。「初めてiOSアプリをリリースしたときは、喜びも満足度も高かったのですが、公開から1カ月経ってもダウンロード数が全く伸びず……。あらためて自分で使ってみたところ、デザイン性に問題があることに気付きました」と振り返る。以降、アプリ開発と同じくデザインについても書籍やインターネットを駆使して独自に勉強。そうした中、観光学部のある授業が飯倉さんに大きな刺激を与えた。

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「アメリカの著名なホテルインテリアデザイナーであるマーク伊東先生(兼任講師)の『観光デザイン論』を履修した際のことです。多くの事例を取り上げる講義の中でデザインが持つ力を実感し、その可能性にいっそう興味を持つようになりました」

2022年からカナダに留学する予定の飯倉さん。現地の専門学校でUIデザインについて学んだ後、関連業務に携われる仕事を探して一定期間働くつもりだという。

「より多くのユーザーに共感するために、まずは他者を知らなければなりません。多文化都市のバンクーバーで経験する出会いの数々が、私の視野を広げ、デザイナーとしての成長を促してくれると考えています」

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