公開キャリア講演会「国際協力×農業×ビジネス—民間企業における国際協力の形とは?—」開催レポート

異文化コミュニケーション学部3年次 内山 明日香さん

2024/02/28

立教生のキャンパスライフ

OVERVIEW

2023年12月22日(金)立教大学異文化コミュニケーション学部公認学生団体LINKCIC主催のもと、公開キャリア講演会が開催されました。イベントの様子を内山明日香さん(異文化コミュニケーション学部3年次)が報告します。

イベントのポスター

2023年12月22日(金)に、異文化コミュニケーション学部公認学生団体「LINK CIC」主催の「国際協力×農業×ビジネス—民間企業における国際協力の形とは?—」が開催されました。本講演会は、タキイ種苗株式会社から亀井綾子様、鈴木悠介様をお招きし、民間企業としての国際協力をテーマにお話いただきました。第一部では、タキイ種苗株式会社のお二人から、種苗メーカーとしての社会貢献について、具体的な事例を交えて講演いただき、第二部では、学生を交えたパネルディスカッション、第三部では質疑応答を行いました。

まず、第一部の講演では、亀井様と鈴木様に種苗ビジネスを通しての社会貢献についてお話いただきました。普段の生活の中ではあまり聞き慣れない「種苗ビジネス」ですが、世界の種子市場は拡大傾向にあること、また新しい品種が生み出されることで、生産者?販売者?消費者全てにとって利益のある結果が生み出されるということを学ぶことができました。また、発展途上国の貧困層の80%が農村に集中していることや、収入源の半分が農業を占めていることを踏まえ、種苗メーカーが農業の発展に貢献することでこれらの改善につながるということも具体例を交えてお話いただきました。
第二部のパネルディスカッションでは、タキイ種苗株式会社のお二人と、本学部2年次の徳竹愛子さんに登壇いただき、①キャリア?就職について、②国際協力についてといった視点から意見が交わされました。
まず、「キャリア?就職について」では、学部内の学びで生かされたものとして、鈴木様は、学部生時代に経験した留学が、現在の海外営業部でのお仕事を行うにあたって生かされているとおっしゃっていました。それを踏まえて、徳竹さんは、学部において、国際協力に関連する知識をより一層深めることと、理論からしっかりと異文化コミュニケーションを学んでいきたいとの姿勢が示されていました。次に、「国際協力について」では、亀井様から、国際貢献を行なっていく上で特に大切にしているものとして、まずは「相手に信用してもらうこと」を挙げていました。またそのためには「自分の常識を一旦疑うということが非常に重要である」ともおっしゃっていました。
第三部の質疑応答の場では、参加者から「気候変動など社会問題の解決に貢献できるような品種改良を行うにあたって、どの程度の時間がかかるのか」という質問が上がりました。これについて、亀井様から、「いかに先読みを行い、商品開発を行なっていけるかが重要である」とのご回答をいただきました。

今回の講演会を通して、企業として、ビジネスを行いながらも国際貢献をしていくという、新しい形での国際協力について学ぶことができ、非常に興味深いと感じました。また、留学での経験や、「当たり前を疑って行動していくこと」など、ビジネスの中心にあるものが、ここ異文化コミュニケーション学部で得られる学びと繋がっているということを知ることができました。LINK CICとして、多種多様なキャリアと異文化生を繋ぐために開催した今回のイベントが、少しでも皆さんの将来を考える参考になっていたら嬉しいです。今後も様々なキャリア、留学など学部での学びをどのように活かせるのかといった情報を皆さんに提供していきたいと思います。

タキイ種苗株式会社の亀井さん、鈴木さんと異文化コミュニケーション学部公認学生団体LINK CICのみなさん

※記事の内容は掲載時点のものであり、最新の情報とは異なる場合があります。

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