公開シンポジウム 「江戸川乱歩のモダニティ」
INFORMATION
江戸川乱歩の文学は欧米においても大衆文化やモダニズムとの関連において再評価されつつある。本シンポジウムでは、そうした海外における江戸川乱歩研究の成果を踏まえ、最先端で活躍する国内外の研究者4名に登壇いただき、「モダニティ」という観点で江戸川乱歩の世界を探究するとともに、相互交流を図る。
講師
韓国?東国大学校
韓 程善 氏
漢陽大学校卒業後、渡日。東京大学大学院総合文化研究科で博士号取得。現在は東国大学校日本学研究所研究員。漢陽大学校などで非常勤講師。専門は比較文学、日本近代文学。著書に『韓国における日本文学翻訳の64年』(共著、出版ニュース社、2012年)、翻訳『??? ??????? ?????』(????、2015年)『??』(???、2017年)などがある。
米国?イエール大学
Seth Jakobowitz 氏
コロンビア大学英米文学部人文科卒業後、コーネル大学東アジア文学科で修士?博士号取得。2007年、ハーバード大学ライシャワー日本研究所ポストドクトラル?フェロー、サンフランシスコ州立大学助教授を経て、現在はイェール大学東アジア言語文学科助教授。専門は近代日本文学、視覚文化とメディア史、そしてブラジルにて戦前日系移民の文学と歴史。著書に『Edogawa Rampo Reader』(黒田藩プレス、2008年)、『Writing Technology in Meiji Japan』(ハーバード?アジア?センター、2015年)があり、後者は2017年に国際アジア研究者学会(ICAS)の人文科学研究書賞を受賞。
米国?ハミルトン大学
大森 恭子 氏
オハイオ州立大学大学院東アジア言語文学部で博士号を取得後、2002年よりニューヨーク州のハミルトン大学で勤務。現在、東アジア言語文学部学部長、准教授。専門は雑誌文化、無声映画と活動写真弁士、占領期のラジオ。フリーマン財団、日本学術振興会、国際交流基金、博報財団などより研究フェローシップを受ける。英語における出版は『新青年』、移民文学、さらに、樋口一葉や谷譲次、山田風太郎作品の英訳など多岐にわたる。近年は無声映画と弁士についての研究を続け、関連するデジタル?ヒューマニティーズのアーカイブづくりに携わっている。日本語での出版は、岩波書店の『占領期雑誌資料大系』第3巻の「ラジオ放送」、第5巻の「ミステリー」など。
日本?成蹊大学
浜田 雄介 氏
東京大学大学院博士課程満期退学。駿河台大学教授を経て、現在は成蹊大学文学部教授。専門は近代日本文学。大学院時代より『新青年』研究会に所属し、会の企画や運営、機関誌編集に関わる。2009年度大衆文化研究センター客員研究員。江戸川乱歩関係の編著として『子不語の夢 江戸川乱歩?小酒井不木往復書簡集』(皓星社、2004年)、『江戸川乱歩作品集 Ⅰ~Ⅲ』(岩波文庫、2017-2018年)など。
司会
日本?文学部文学科日本文学専修特任教授
川崎 賢子
コーディネーター
日本?本学文学部文学科日本文学専修教授
石川 巧
詳細情報
名称
内容
Seth Jakobowitz: 江戸川乱歩における視線と閉所愛好症
大森恭子: 乱歩とポー、翻訳と活動写真弁士
浜田雄介: 江戸川乱歩と文学史
対象者
申し込み
- 事前申し込み 不要
- 参加費 無料